冬に欠かせないおでんは地域によって違う味わいを楽しめる

寒い冬の団らんやお酒のおつまみに

寒くなると恋しくなる食べ物の1つにおでんがあります。
味がしっかりとしみ込んだ熱々のおでんは家族の団らんや親戚や友人集まっての鍋パーティーをはじめ、飲み屋や居酒屋、屋台などで1杯やるにも最適のおつまみにもなります。
おでんには外せない大根や卵、コンニャクなどの定番の具をはじめ、つみれや揚げカマボコなどの練り物などは子供から大人まで大好きで、お店でもご家庭でも必ずといっていいほど入っています。
また、ご家庭によってはんぺんやジャガイモ、ソーセージなどが定番に入る具材としてラインナップされることもあるでしょう。
居酒屋などお酒のおつまみにする際に人気の具としては、牛すじ串をはじめ、つくねやトマトお店独自の巾着などもあります。
巾着はお店やご家庭によって色々と具を工夫して詰めるほか、餅を入れた餅巾着も子供から大人まで人気の具の1つです。
トマトなどの変わり種もだしがしみ込むと美味しいといわれ、最近では冬場だけでなく、トマト入りの冷やしおでんが夏場にも楽しめるお店も増えています。

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地域によるだしの違い

おでんは煮込むだしで味わいが違ってきますが、ご家庭ごとの味やお店独自の味という分類のほか、大きく醤油色が濃い関東風や、色合いが薄く仕上がる関西風をはじめ、九州地方、四国・中国地方、北陸地方、東海地方など、出汁をとる材料やみりんや日本酒などの加え方、使う醤油のタイプなどが異なっており、色合いにも大きな違いが出ます。
地域ごとの味や色の好みの違いはもちろん、地元でどんな食材が穫れるかによって出汁をとる材料が異なったり、醤油の製法なども異なるので、おでんのつゆにも違いが出てきます。
おでんを扱うコンビニ各社でも、地域ごとに煮込むおでんつゆを変えているなど、地域密着の味を提供しています。

地域によるこだわりの具材

おでんを煮込む出汁やつゆが地域ごとに違うだけでなく、具材も地域によって特徴ある具材が入ることもあります。
東京ではちくわぶという小麦粉を練ったものも外せませんが、関東地方でも東京以外では定番の具とはいえず、その代わりに白身魚のすり身とでんぷんを合わせて練ったすじが用いられる場合もあります。
静岡おでんは牛すじを煮込んだ真っ黒いスープに黒はんぺんを入れ、だし粉をふりかけていただきます。
富山ではにぎす魚醤油を使っただしで煮込み、仕上げに特産のとろろ昆布をのせて食べます。
鹿児島のおでんには薩摩揚げが欠かせないなど、地域によって違うおでんを楽しんでみるのもおすすめです。